そらの成長は日々追うことも難しいほど著しい。毎日が驚きと感動と感謝の連続だと感じる。
ここ数週間、ママはそらに歯磨きを覚えさせようとずっと苦心惨憺していた。基本的に何も強制されないでのびのび育っているせいか、無理やりに口に歯ブラシを押し込まれるのが嫌でしょうがないらしく、絶対に口を開こうとしない。ママはそらのためを思いすぎて、無理やり押さえつけて、と努力するが逆効果。激しく怒って抵抗する。そんなことを続けているうちに歯ブラシを見ただけで身体が硬くなっているのが分かるほどになってしまった。
こりゃいけないと、ある夜、そらが寝た後ママと話し合いをした。そらはともて賢くのびのび育っていて(これだってママのおかげだ)、その彼が嫌がることを強制することは出来ないと僕は思うこと。言葉で説得することができるようになるまでは、親の方が考え方を変え、工夫を重ねるしかない、ということを話し合う。
古代の人間にとって虫歯はたしかに死に至る病であったこと、ただし、現代ほど罹患率は高くなかったこと、その原因はハッキリしていて、現代では糖分の過剰摂取状態にあることを話す。そのことによって親がほぼ必ず感染していて、子供が虫歯菌感染に晒される危険性があること。我が家ではそれを避けるために、親からの感染を防ぐようには工夫を重ねてきたので、あと出来る事は単純な糖分の摂取を制限することだと。
また、そらの行動にはもちろん良いも悪いもなく、とにかく興味と本能のおもむくままに行動することしか出来ないので、手当たり次第ランダムに見える彼の行動のなかから、良い行動を見つけた直後に褒めまくって覚えさえるしかない。悪いことは、本当に危険なこと以外は、まずは無視するか邪魔して、後で出来ないように隠してしまえばよい。押さえつけたり強制したりを最小限にするにはそれしかないと話し合い、以下のように決めた。
・まずはいまの歯磨き強制をとにかくやめる。
・単純な糖分の摂取を控える。
・機会を見て歯ブラシにならさせる。
・歯磨きにつながる行動を褒める。
すると、次の日、そらが口に指を入れてかじっているので、そっと歯ブラシを持たせてみた。そらはそのままTVに集中しながら歯ブラシをかじっている。僕がふざけて「ちっ」といいながら歯を磨くまねをしたら、大笑いして真似をする。そこをすかさずママと拍手で褒めまくった。翌日からは、歯が痒くなると自分で歯ブラシで「ちっ」とやって遊ぶようになり、まだまだ磨き残しはあるが、歯ブラシ嫌いはうそみたいにあっけなく解決。現在、もっと細かく磨く動作を遊びの延長で教え中。
ママとぱぱの教訓。ママが暗い気持ちになるようなことは、そのままではそらだって絶対に受け入れることは出来ないということ。ママが暗い気持ちになってしまうことがあったら、それは考え方を変え、やり方を変えろというシグナルなので、二人で相談しようということ。
大多数の子供たち(たとえば99%と仮定する)は、さまざまな困難を成長に従って遅かれ早かれ乗り越えていく。でも、育児書や専門雑誌では、わずかな問題行動を寄せ集めて報告する。もちろん、それによって情報を共有出来るわけだから、それはそれで重要なことだ。ただ、僕らはその背後にいる99%を忘れてはいけない。この数値が示すことは、どの子供も困難に直面したさいに99%の確率で乗り越えることが出来るはずだということなのだ。自分の子供のこの潜在能力をもっと信じてあげたいと思う。
今日は大晦日、3人で朝から公園で遊び、マクドナルドで3人でお昼を食べてドライブがてら買い物をする。そらは終始ご機嫌で、3人だけでそっと過ごす大晦日がとても幸せに感じる。
皆様も良いお年を。